燃焼の概念を司る妖精・イグニス。
火の燃焼を促進させ、火の宿った物質が灰になるまで燃やし続けることがイグニスの役目。
たとえその物質が尊き植物でも、長い時を生きた大木でも、生命の住処である森でも...

ステラはアルラウネの少女と出会い、世界や生物に関心を持った結果、
それらを無差別に燃やし灰にするイグニスの役目に疑問を持つ。
たとえ心のままにただ燃やすことを愉しむイグニスの仲間から嘲笑されようとも、
自分にとって燃やしたくないものを燃やしたくない。

ステラはイグニスとしての役目より自らの意思を選んだ。
それがわがままだとしても、芽生えてしまった心に嘘はつけないから。